「……お兄ちゃん?」
「…………」
「お兄ちゃん……ねぇ、聞こえてる? お兄ちゃんっ……きゃっ……やぁっ!」
机に腰をぶつけ、渚は四つん這いになってヒクヒクと尻肉を震わせる。視角と聴覚を奪われた渚は、辺りを見渡している。誰かを捜しているのだろうか……。
「って、俺しかいないか」
「お兄ちゃん、いたいよぉ……」
イヤホンからは音楽が漏れている。この大音量だ、俺の声なんて聞こえないんだろう。
「お兄ちゃん……手、にぎって? ねぇ、お兄ちゃん……」
渚の手がふらふらと虚空を彷徨う。弱々しい様子が生まれたての動物のようだ。なんで渚はこんな恰好をしているか。きっかけは特になかった。裸にひん剥かれた渚が恥部を隠す様子を見て、とたんに黒い感情が渦巻いたのだ。
「うぅぅ……目隠し、とっちゃうからね」
腕を掴んで床におさえつける。
「……音、消しちゃダメ?」
「…………」
「うぅぅ……いじわる……お兄ちゃんのバカ……嫌いになっちゃうよ……?」
「…………」
さて、どうしようか。しばらく傍観してるのも面白そうだが、渚が泣き出しそうだ。とはいえ、目隠しとイヤホンを取る気もない。手を握って安心させたらこの行為の意味が無くなる。
「難しいな」
「ぐすっ……お兄ちゃん……」
「こら、泣くなよ」
仕方なく、渚の頭をぽんぽんと叩く。
「っ……お兄ちゃん聞いて。なんで私、こんな恰好なの? なにすればいいの? ねぇ、お兄ちゃん聞いてる? このままじゃ何にもできないよ?」
「それが楽しいんだけどな」
ただ、渚には理解してもらえないだろう。わかったとしても困るがな。
「まずは触ってみるか」
この状況でひたすら触ったら、渚がどんな反応をするか。興味あるな。
「……お兄ちゃん? ねぇ……」
体を震わせる渚を眺めながら、肩口にそっと触れる。
「んっ……」
触れただけなのに、渚は敏感に触れられた部分を震わせる。そのまま指を離し、今度は腰の中央をつつく。
「あっ、やっ……」
すぐに離し、今度は手を前へと回して乳房を揉み込む。
「んうっ……あ、はぁっ……ぁぁぁ……」
「乳首、勃起してるな。状況に興奮したか?」
「んぅ……ぅ……んんっ……お兄ちゃん……おっぱい、さわってるの……? ねぇ……」
「聞こえるわけないか。まぁいい」
適度に乳肉を楽しんだ後、指を渚の口元へと寄せる。上唇を撫でながら、唇を上へと引っ張り歯列をなぞる。
「んぁ……ちゅっ、んっ……お兄ちゃん……んっ、んぅぅ……」
唇のつるつるした感触を楽しんでいると、渚の小さな口がぽっかりと開いた。
「んはぁっ……あ、んぅぅ……はぁ……んっ、ちゅ、ちゅぷっ……ちゅぅぅ……」
渚の柔らかい舌先が、指の腹をちろちろと刺激する。
「ちゅ、ちゅ、ちゅちゅ……んっ、んんっ……ちゅ、ちゅぅ」
指先に舌が巻き付き、さらに奥へと引き入れようとする。特に抵抗もせず、指先を第二関節あたりまで口内へと沈める。
「んにゅ、にゅちゅっ……ちゅぅ、んんぅ……あ、はぁ……」
「まったく、いつの間にこんなエロくなったんだか」