| 華麗なるReversi編 | 世界の○ちゃん編 | 勝負師列伝編 | 男死利祭編 |
| 紳士の殿堂編 | 勝利への脱出編 | 異人街慕情。編 | 人情紙風船。編 |
| 相咬の蛇編 | 杜の都から編 | 博多玄人旅情編 | そして伝説へ (或いは変わらぬ日々)編 |
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たまたま入った仙台の牛タン屋。そこで意気投合したトラックの運ちゃんの愛車に揺られるままにいたら、とうとう博多までやってきてしまった。 風まかせ…運まかせ…。 確かに俺らしいとは思うが…。 運ちゃんと固い握手を交わすと、俺は博多の町へ繰り出した。…まずは「やるき」の補充から…となると、やはり中洲か。 |
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「いょっ社長!」 中洲にたどり着くはるか手前から、辻々には客引きの道行く男達に愛想良く声をかける姿が並び、華やかな飾り窓には綺麗な女たちが並ぶ。 一見すると客が店を選んでいるように見えるが、その実、客引きたちは巧妙に声をかける相手を選んでいるのが判る。 奴らの眼…俺達玄人(バイニン)と同じ眼をしていやがる。 (ロケ地:メロンブックス小倉店) |
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「ご新規一名様ご案内でーす!」 俺はたまたま眼が合った男の店に立ち寄ってみることにした。大した理由は無い。奴の眼は俺の心に響く物を持っている。それだけが理由だ。 店の奥の席に深く腰掛けると、先ほどの客引きの男が俺に向かって微笑を投げた。フフ…なるほど。ヤツも自分と同じ匂いを俺に感じたってわけか。 「アンタみたいな眼の奴は久しぶりだ。記念に一枚…良いか?」 魂で通じた男の申し出を断る理由は俺には無い。 (ロケ地:ゲーマーズ博多店) |
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調子に乗ってずいぶんと飲みすぎてしまったようだ。自分の立っている場所が地面なのかそうでないのかも見当がつかない。 しばらく頭を冷やしていると声をかける男がいた。 「おいおい兄さん。奴から話は聞いてるぜ」 奴…?ああ、さっきのあの男か…いい眼をしていた…。 「酔いを醒ますなら中に入ってくれよ。お代はいらねぇ。アンタみたいな奴がウチに寄っていってくれれば店にも箔が付くってもんだ」 俺は手を引かれるまま店の中へ導かれた…。 (ロケ地:とらのあな福岡店) |
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奇妙な事も在るもので、いつの間にかこの街で俺は相当な有名人になっていたようだ。 ますます天地の区別が付かなくなった頭を冷やそうとしても、次から次へと手を引かれ、お代は要らんと今まで考えたことも無いようなもてなしを受ける。 まったく…不思議な街だぜ。 …しかしこの歓迎ぶりはどうだ。まるで神棚か何かじゃないか。 (ロケ地:メロンブックス福岡店) |
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ふぅ…、やれやれ。熱烈歓迎も連荘となるとさすがに疲れるものだぜ。 ようやく酔いの醒めてきた頭で俺は夜の街をそぞろ歩く。街の辻々には俺を歓迎する即席の看板が立ち居並ぶが、どこにでも人気者に嫉妬する輩はいる物だ。 「…アンタ、少しは名の通った玄人(バイニン)らしいが、あまりこの街でデカイ顔されちゃあ困るんだよ…」 へっ、おいでなすった。 どうやら拳骨で語り合う必要が在るようだ。語り合おうじゃないか、たっぷりとな…! (ロケ地:ソフピット) |