やるきばこ2 エピソードV:やるきねこの逆襲

おまけ

[おまけ] はぐれやるき〜旅情編〜

世界の○ちゃん編

世界の○ちゃん編

あの絶望の後、気が付けば俺の脚は馴染の店に向いていた。

薄暗い店の奥、いつもの席に座ると、何も言わぬうちから店のママが酒の注がれたグラスと店の名物を俺の前に出す。ママは俺と短く視線を交わすと、カウンターの向こうへ消えていった。

俺たちに余計な言葉は必要ない。だが、ママは気付いたはずだ。俺の絶望に。俺の決意に。俺はいたたまれなくなって、グラスに口をつけないまま店を後にした。

真鍮製のドアノブに手をかけたとき―――
カウンターの奥でママの嗚咽が聴こえた気がした。

俺の名はやるきねこ。
約束された勝利の栄光のために旅立つ男。


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