エーデル鉄騎士団所属の騎士。小柄な少年騎士でありながら剣の腕は確かで、また医術、魔術にも精通しと、歳に見合わぬ万能さを覗かせる。性格は非常に外向的で、絶やさぬ笑顔が他人の警戒心を薄めるのか、薔薇騎士団と鉄騎士団は互いに町を守る立場にありながら対立関係にあるが、彼だけはどちらにも信頼される便利な立ち位置にある。異分子であるユウにも屈託のない言葉を向け、「暇つぶし」と称しては島生活に慣れないところを補佐してくれる。
祝福コルン宮中伯。コルンでは辺境の領邦を国王直属の宮中伯に監視させる制度があり、前任者の病死を受けて一年ほど前に王都から派遣された。貴族でありながら魔術と医術の素養を有する風変わりな女性で、貴族というよりは研究者肌といった色合いが濃い。コルンに於いて、ある意味では辺境伯よりも上の立場ながらそれをひけらかすことはなく、ひとり旧市街の宿に身を置き、住民達とも気さくに接している。辺境伯の監視よりも、エーデルでその存在が噂されている腐食銀に興味が向いているらしい。
エーデル鉄騎士団団長。行方知れずとなったテアの兄イェルクの後を継ぎ、二年前団長に就任した。エーデル生まれエーデル育ちと生粋のエーデル男児であり、騎士団所属当初から、体格に恵まれたその剣技で団長候補に目されていたが、ボールシャイト兄妹が島にやって来てからは常に二番手に甘んじていた。豪快な剣術と豪快な性格で、部下の信頼はそれなりに厚い。しかしイェルクの死から下りてきた団長の座という現実に対し、豪快な性格からは考えられないほど卑屈な一面を覗かせる。
祝福コルン領邦離島エーデル辺境伯。祝福コルンの爵位を拝しており、実質上、エーデルの主権を担っている。代々伝わるエーデル特有の無血主義を頑なに貫き、争いを好まず、非常に穏和な性格で、住民からの信頼も厚い。前戦争では領土を全て祝福コルンに吸収されながらも、領邦としての存続をコルンの英雄王ブルクハルトに認めさせた。娘クリスティアーネ出産の際、愛妻を失っている。